【2023.07.23】
*こちらの記事はStockholmnavi.se の同一管理人の掲載記事を転載したものです。
オリジナルの公式最新リンクはこちらです。
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スウェーデンの学校制度についての基礎的な知識を、移民のための公式ウェブサイトからいくつか翻訳して記載します。コロナ対策で各国の対応が割れ、今この瞬間に困っている現地在住の日本人のご家庭むけに短期決戦で主旨が伝わることを目的としておりますので、翻訳の詳細や内容についての責任は負いかねます。もっと知りたい方は公式ウェブサイト(下記リンク)をご覧ください。【2020年04月07日】
【Skola / 学校】2019年6月現在
https://www.informationsverige.se/sv/mer-om-sverige/ung-i-sverige/skola/ (翻訳:Kaori Smith)
すべての子どもと若者が最善の方法で成長できるために学校はどうあるべきかについては、 それを規定する様々な法律があります。 たとえば、学校は生徒のさまざまなニーズを考慮する必要があります。各科目やそれぞれの学年で何を学ぶべきかを規定する学習指導要領もあります。ここでは、スウェーデンの学校について解説します。
1. 各学年と学校で学ぶ科目の目的について/ Mål för de olika årskurserna och skolämnerna
2. 評価と成績 / Omdömen och betyg
3. 小学校・中学校での義務教育制度 / Skolplikt i grundskolan
スウェーデンでは小中学校は義務教育です。 義務教育には権利と義務の両方があります。つまり小中学校で教育を受ける権利がある一方で、こどもは学校が求めることに参加するのです。
義務教育は子どもが6才になる年の秋学期から始まります。就学前クラス(Förskoleklassen)は義務教育です。もし特別な理由がある場合は、子どもが7才になる年の秋学期以前に義務教育を開始しないことがあります。場合によっては、(就学前クラスに入らず)直接に小学校、特別支援学級、または特殊学校に進学することが可能です。義務教育は通常10年間適用されます。
もし義務教育終了時に成績評価基準を満たしていない場合は、さらに2年間かけて教育を修了する権利があります。これは義務教育が延長されるという意味ではありません。高校のイントロダクションコース(入門プログラム)に進むこともできます。小中学校に留まるか、高等学校でイントロダクションコースを始めるかは当人が決められます。高校は義務教育ではありませんが、高校のプログラム(各コース)に入学したら、授業に参加することが期待されます。
4. 三者面談 / Utvecklingssamtal
少なくとも毎学期に一度、教師、生徒及び後見人か保護者が集まり、三者面談を行います。三者面談では生徒の発達にとってどのように手助けをするのが一番良いのかを話し合います。話題は知識面での発達と社会的な能力の発達の両方についてです。
5. 2種類の授業特別サポート体制 / Extra anpassningar och särskilt stöd
6. 高等学校 / Gymnasieskola
7. その他の選択肢 / Det finns andra alternativ
8. もし学校での何かについて意見や不満なことがあったら / Om du har synpunkter eller är missnöjd med något i skolan
9. BEO(Barn- och elevombundet)組織について / Barn- och elevombudet
【Skolsystemet / 学校システム】
スウェーデンの学校制度は多くの異なる活動内容と教育形態によって成り立ちます。以下に少しだけ概略を掲載します。
【保育園 / Förskola】
保育園は1才から就学前までの子ども向けの教育的グループ活動です。 子どもの保育園の開始年齢は人によって違い、通う期間も違います。保育園は保護者が親業と仕事や勉強と組み合わせることができるように運営されます。
【就学前クラス(ゼロ学年 ) / Förskoleklass】
就学前クラスは義務教育の一環です。ほとんどの子どもは6歳になる年の秋学期から就学前クラスに入学します。教育内容は子どもの発達をうながし、教育を継続するための準備となります。
【学童保育 / Fritidshem】
地方自治体(市)は子どもが13才になる年の春学期まで、学童保育を提供する義務があります。地方自治体(市)は、子どもが10才になる年の秋学期から、学童保育の代わりに公開学童保育を提供することもできます。学童保育制度は保護者が親業と仕事あるいは学業を可能な限り両立させられるよう、就学前教育と学校活動を補完する役割を果たします。
【教育的ケア / Pedagogisk omsorg】 地方自治体(市)は、必要に応じて、保育園や学童保育の代わりになる教育的ケアを提供するよう 努力します。
【小中学校教育 / Grundskoleutbildning】
義務教育は子どもが6才になる年の秋学期から始まります。就学前教育クラスは義務教育です。もし特別な理由がある場合は、子どもが7才になる年の秋学期以前に義務教育を開始しないことがあります。
【小中特別支援学級 / Grundsärskolan】
小中学校は発達障害のあるすべての子どもたちに、それぞれの子どもたちの状況と環境に適応した教育を提供するものとします。
【高等学校教育 / Gymnasieutbildning】
学生は、公的に規定する大学準備コースまたは職業準備コース、または公的これらの公的プログラムへの資格が足りない場合は、5つの異なるイントロダクションコースに申請ができます。高等学校教育は、学習の継続と将来の職業生活のための基本的な知識を提供します。
【高等学校特別支援学級 / Gymnasiesärskolan】
公的プログラムと個別プログラムから選択できます。生徒が高校を開始する前に、 自治体はその生徒にとって適切な学校形態であるかどうか調べるため教育的、 心理的、医学的、社会的な評価を行います。
スウェーデン文科省 (Skoleverket) 公式サイト(英語) https://utbildningsguiden.skolverket.se/languages/english-engelska