【2023.07.23】
スウェーデン語と日本語のバイリンガルのお子さんがおうちで日本語学習するときにおすすめな外部サイトを集めてみました。経験則ですが、たとえばお母さんやお父さんがスウェーデン語もわかる日本語話者の場合、お子さんがスウェーデンの現地校で使っているスウェーデン語サイトをお母さんやお父さんと日本語で話しながら家でも操作してみる(日本語で話しながらスウェーデン語で読む)、というのは日本語としてもスウェーデン語の教科学習としても知識の定着において有意義だと思います。お試しあれ〜
1.スウェーデン語(日本語話者向け) / Svenska (för japanskatalande nybörjare på japanska)
1) スウェーデン語初級eラーニング。http://el.minoh.osaka-u.ac.jp/wl/sv/index.html
大阪大学言語文化研究科 言語社会専攻/日本語専攻 による、日本語話者のためのスウェーデン語初級独学用教材。日常あるある場面をあつめ、そのときによくある会話を通じて単語や文章を学べて、音源も付いているスグレモノ教材(しかも無料!!)。背景画像の大学がどうみてもストックホルム大学なので現地の雰囲気を感じたい方にも楽しいかも。
2) UR språkplay (ユーアール スプロークプレイ)
https://www.ur.se/sprakplay/?programId=201725#/program/tv/201725
スウェーデンの教育番組のウェブサイト版。日本でいうとNHK for School. 日本と違うのは子ども向け番組だけではなく、スウェーデン語を学ぶすべての年齢の人向けのコンテンツが多いこと。
上記リンクは”Svenska för alla (みんなのスウェーデン語)”という番組の”handla mat (食べものを買う)”という課。他にもたくさんあります。
3) スウェーデン語辞典 https://svenska.se/
Svenska akademiens ordböcker (スウェーデン・アカデミー 辞書)。スウェーデン語・スウェーデン語辞書なので初心者向けではありませんが、スウェーデン・アカデミーはグスタフ3世国王により1786年に設立され、日本ではノーベル文学賞選考委員会を兼ねることでも知られています。これ以上ないくらい正統派辞書(しかも無料)なので、グー◯ル翻訳に限界を感じるときに使えたりします。
2.小学校 地理
Seterra Geografispel は、無料のオンライン地理ゲームです。https://www.seterra.com/sv/
ストックホルムの現地校では一人一台アイパッドやクロームブックが渡されているか、使える環境になっていますので、地理の授業のときにSeterraを使ったことがある子がほとんどだと思います。低学年ではスウェーデンの地理を、それ以降にEU圏の国名、首都名→ヨーロッパ州の国名、首都名→アメリカ州、アジア州、アフリカ州などの国名か地理の順に学ぶことが多いようです。何度でもトライできるので、最初は地図帳(正解)と見比べながら練習して、お子さんがだいたい80%くらい覚えたなと自覚したら何も見ないで回答するように促してみましょう。(それでだいたい50%〜の正解率でもそんなもん、そんなもん。そこからが勝負です〜)
日本語のセテラはこちら:https://www.geoguessr.com/ja/quiz/seterra
3.小学校 歴史 / Grundskolan historia
SO rummet (エスオー ルッメット)https://www.so-rummet.se/は経験豊かな社会科の先生や知識人の方たちが書いていて、実際のスウェーデンの小学校の社会科の授業でも使われているウェブサイト。全部スウェーデン語ですが、子どもたちの言語力に合わせて書いてあり(スウェーデン語や読むことが苦手な子は見出し語と初段のみを要約として読める。上級者には該当記事だけでなくキーワードとそのリンクによってさらに豊かな情報が得られる)、成人の移民にも読みやすいので北欧史を知るにはおすすめ。スウェーデン語が苦手でも、北欧史などの知りたい部分をコピー&ペーストしてGoogle翻訳にかければまあまあ内容を知ることができます(スウェーデン語→日本語の翻訳クオリティは推して知るべし…)。
4.小中学校 全教科 / Grundskolan alla ämnen
スウェーデン学校庁(省?)Skolverketのホームページから、各教科の重要単語と定義が一覧で提供されています。算数・数学(Matte, Matematik)はホームページ内の別リンクになります。わかりやすく言えば、日本では中学歴史の教科書(例:東京書籍)の巻末にある「用語解説」の部分が、スウェーデンではデジタル検索機能付き、多言語翻訳バージョンありの状態でほぼ全科目用意され、インターネットを通じて誰でも読むことができます(ま、日本語はないんですけれど)。これを使ってテスト分野部分をしっかり覚えてスウェーデン語で説明できるようになっておけば最低ラインクリア、くらいが成績基準の目安かと思います(あくまでも経験則にすぎません)。
- Skolverket Resurser för undervisning i modersmål 各教科教材トップページ https://www.skolverket.se/skolutveckling/inspiration-och-stod-i-arbetet/stod-i-arbetet/resurser-for-undervisning-i-modersmal
- Pedagog Värmland Skolord ヴァルムランド県教員の会(和訳は適当です、すみません)の教材ページ。各教科の重要単語と定義がリスト化されて、スウェーデン語とその他言語で対照リストとして読むことができます。残念ながら日本語は含まれないので、私の授業では独自にGoogle 翻訳とGoogle表計算ソフトを連動させてスウェーデン語、英語、日本語の一覧にしています。なにしろ量が多いのでまだまだできていないところも多いですが。もっと知りたいという方はコメントを残しておいてください。
- Skolverket Termer för matematikundervisning 算数/数学の重要単語及び定義 https://www.skolverket.se/skolutveckling/inspiration-och-stod-i-arbetet/stod-i-arbetet/resurser-for-undervisning-i-modersmal#h-Termerformatematikundervisningettstodmaterialforundervisningimatematikochstudiehandledningpaolikasprak
- 上記3の中でも日本語はないので、英語版をダウンロードするのがよいかと思います。イラストや数式で説明されているものが多いので無いよりずっとマシかな。英語版はこちら:https://www.skolverket.se/download/18.7f8c152b177d982455e286a/1662468039596/Termer%20f%C3%B6r%20matematikundervisning_engelska.pdf
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